ブラックガリバー2021 入荷しました。

熊本・良福観賞魚 久場氏作 2021年度産の「ブラックガリバー2021」が入荷しました。

このブラックガリバーは、2020年度産のブラックガリバー同士のF1個体ではなく、2020年に親にした父親(鯉と金魚のハイブリッド)に別血統の金魚で交配させたものになります。遺伝子的には2020年度産と同じ4分の3が金魚・4分の1が鯉となります。
ブラックガリバー2021は、2020年度産と違い鯉の遺伝子が色濃く現れ殆どの個体に2本または4本のヒゲが残ります。
2020年度産の交配では産卵に至らなかったため(2歳魚のため成熟してなかった可能性ある)、2020年度産と同じ父親(鯉と金魚のハイブリッド)を使い、同じレシピで繁殖する結論にいたりました。しかし無精卵がかなり多く、有精卵となったのは5千〜1万の1程。少数ではありますが系統の維持は出来たといえます。

「ブラックガリバー2021」というネーミングに関しましては、
当社と久場氏で検討し、ブラックガリバーという品種が完全に固定されるまでは年号をふって系統管理してくという意味合いがあります。

来年度のブラックガリバーの繁殖は、
2020と2021との交配
2021同士の交配
片親に別血統を入れた交配など
様々な交配が想定できますが、
どれかの交配では必ず可能なはずです。
すでに2020年度産のブラックガリバーをお持ちの方は交配に挑戦されるのも良いかもしれません。(現在、2020年度産も少数ですが在庫はございます)
金魚と鯉の遺伝学はとても複雑なものですがそこに楽しみがありますね。

ブラックガリバー2021  (ヒゲあり) 約5~7cm 1980円

ブラックガリバー2021 (ヒゲあり)  大型個体

兄弟魚の中でも際立って成長力を持つ個体で、将来の大型化も期待できます。

↑ 約10cmUP   3500円

↑ 約12cmUP   5800円

余談ではありますが、ブラックガリバー2021の同腹の中からは、こういった個体が出現しております。

ドラゴンスケール・ガリバー
鱗が大きく変異した個体です。
錦鯉的観点からいえばこのような鱗の表現は「ドイツ鯉」というジャンルに含まれるのですが、ブラックガリバーはあくまで金魚のジャンルの品種であるということを踏まえ「ドラゴンスケール・ガリバー」と命名しました。
「ドラゴンスケール」という言葉は、当社が海外からこれと同じ表現を持つ新種の金魚を輸入する際、日本名として現地インボイスを直訳した造語です。
現在ではこの「ドラゴンスケール」という言葉は日本国内に定着し、金魚の用語として通用するようになったので、ブラックガリバーにもこの表現をあてることになりました。
(系統内にドイツ鯉を交配させておらず、遺伝ではなく自然的に発生したものになります)このドラゴンズケール・ガリバーに関しましては、今現在、久場氏のもとで2匹しか確認されておらず、当社に来たものはその内の1匹になり、店内に参考魚として展示しております。(養魚池内にはまだいる可能性もあり、数が確保できるようでしたら販売する可能性もありますが、現在は非売魚です)